- ディップスピンコーター
来月お客様に納入予定のRD-300ディップスピンコーターを製作中です。
このRD-300コーターはバスケット径が30cmで、当社ラインナップの中で一番小型のコーターです。
サンプル処理や少量産に適しており、出荷台数の一番多い機種で海外へも数台輸出した実績があります。小型で扱いやすく、初めてディップスピン塗装をされるお客様には最適です。
本体サイズは□550mmで高さが1,800mmですが、重量は1トンほどあり思いのほかガッチリしています。振切り工程では500~700rpmで高速回転するので、バスケット内でワークが片寄ると装置本体にかなり振動が伝わるため、適度な重量感が必要になってきます。
もちろん、安全にお使い頂くためにアンカーボルトでの固定も必要です。
装置背面にはタッチパネルが付いており、回転数(rpm)・回転方向(左右)・振切り回数などを任意に設定することが出来ます。バスケットに適量ワークを入れて、あとはスタートボタンを押すだけです。バスケットが装置内に移送されて、下から液タンクが上昇してきてバスケットが液中に漬かります。その後に、液タンクが下降してバスケットの高速振切りが始まります。事前にタッチパネルに登録した回転数などの条件で振切り工程が行われ、完了後にバスケットが搬出されサイクルが終了です。装置の使い方はとても簡単です。ただ、それぞれ使用する液の特性に合わせてサンプル処理をして、コーターの動作条件を決めるには少し経験が必要になってきます。生産技術の腕の見せ所ですね。