ディップスピンコーターのバスケット

ディップスピンコーターのバスケット

RD-300ディップスピンコーターに使用するステンレス製の標準バスケットです。SUSの丸棒で補強して内側にメッシュを張っており、メッシュの目開きは2mmぐらいです。出来るだけ目開きを広くしたほうが、余滴の飛びも良く塗装外観も綺麗に仕上がりバスケットの掃除も楽なのですが、当社では細かい形状のワークが多いのでメッシュの目を広げるとワークが飛び出してしまいます。もし処理するワークを限定できるのであれば、その形状に合った出来るだけ広い目開きのメッシュサイズを選択することで、張替え頻度も下がりメンテナンス費用も抑えられ、品質向上にも寄与すると思います。もちろん、ディップスピンコーターの回転数(rpm)、立ち上がり時間、回転数を維持する時間、回転方向や回数などの条件は重要です。
当社では通常この標準バスケットを使いますが、液が溜まりやすい凹み部分のある形状の製品には↓のようなバスケットも使用します。

 

 

これは、メッシュ部分に角度がついていて、高速で回転した時に遠心力でワークがせり上がり易くなります。なぜそうしているかと言いますと、せり上がったワークが回転の停止で一旦バスケット底部に落ちてきますが、その時にワークの凹み部分の向きも変わります。この動きを左右回転で繰り返すことで、凹み部分に遠心力がかかる頻度を上げて液が溜まるのを防止しています。メッシュのせり上がり角度にも拘りがあって、実験を繰り返して最適な角度を決めていますので十字穴付きのビスやキャップボルトの処理には最適です。

これらは最近処理をした細かい形状のワークですが、2mm目のメッシュの内側に更に細かい目のメッシュを張った専用バスケットを使っています。釣り針は製品同時が絡まってしまうので、ひと手間を掛けて処理しており写真のビスはM2以下でディップスピン塗装が出来る最初サイズでは?と思うぐらい細かいですが綺麗に塗れていると思ってます。反対に大きなサイズのワークを処理する場合は、ディップスピンコーターのサイズも大きくなり、それに伴ってバスケットも大きく頑丈な構造になってきます。ワークの形状・重量・処理量などを考慮して、使用するコーターのサイズやバスケット形状を選択しています。

またの機会に大きなサイズのバスケットも紹介しますね。

 

株式会社 日本ラスパート

 

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