大寒のみぎり、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
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今回は鉄の錆について、詳しくご紹介をさせていただきます。ぜひご覧ください。
■鉄錆のメカニズム
鉄は自然界で鉄鉱石(安定な状態)として存在します。
製錬などの人の手によって加工され鉄鋼(ボルトやナットなど)になります。
しかし、鉄鋼そのものは自然界では不安定なため、空気や水などの腐食因子に反応して錆び、
元の自然な姿(鉄鉱石)に戻ろうとします。
■錆(腐食)の発生しやすい条件
一般的に下記の環境課は腐食が促進されやすい箇所となります。
・海岸地帯などの潮風にさらされる場所
・温泉地帯などの腐食ガス(亜硫酸ガス)の発生する場所
・工場地帯などの粉じんや、排気ガスの多い場所
・地際などの雨水のたまりやすい場所
また上記以外でも異種の異なる金属同士の締結などを行うと腐食は促進されます。
■鉄錆の種類
鉄錆には大別して「赤錆」と「黒錆」があります。
・「赤錆」は構造上隙間が多く、酸素が容易に出入りできる為、
腐食が進行しやすく、悪い錆と言われています。
・「黒錆」は構造上緻密で、酸素が侵入しにくい為、
腐食の進行を防ぐ膜として働き、良い錆と言われています。
今回は鉄錆の天敵となる、赤錆について深掘したいと思います。
一般的になぜ塩分が多い箇所は腐食しやすいのでしょうか?
答えは、塩分は吸湿性が高く、大気中の水分を吸う為です。
金属に塩が付着すると、その塩が水分を吸収し、この水分が金属の腐食(酸化)を促進させます。
錆は酸化によって起こり、酸化は金属のイオン化によって起こります。
つまりイオン化しやすい性質の金属は錆びやすいとされています。
では、鉄材を赤錆から守るにはどうすれば良いか?
一般的には下記の3種類の方法があります。
① 油やグリスなどの防錆剤を塗布
油分で物理的に水・酸素をカット
② めっき処理を行う
鉄よりも錆びやすい亜鉛などを母材(鉄)に付着させるか、
鉄よりも錆びにくいニッケルなどで母材(鉄)を覆うのが一般的となります。
※一般的なめっき処理※
電気亜鉛めっき・溶融亜鉛めっき・ニッケルめっき・電気亜鉛ニッケル合金めっき等
③ 塗装処理を行う
防錆顔料や着色顔料などを金属に塗り、母材(鉄)が空気や酸素と触れるのを防ぎます。
弊社「ラスパート」「ディスゴルナ」「カエラーLB」処理等は、
上記の②と③を複合したコーティング皮膜となります。
詳しくは下記の商品ラインナップの閲覧や、お問合せ頂ければ幸いです。
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